29. double bourreドゥーブル・ブール ふたごの芽
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ébourgeonnageエブルジョナージュ(摘芽)の時に注意して見つけたいのが、double bourreドゥーブル・ブールと呼ばれるふたごのような芽だ。よく見ると1つのnœudヌ(節)に芽が2つ発芽している。
きれいな色で見とれちゃうけど、このうち1芽だけをのこす。芽の中をよく見て、将来ぶどうの房になる花の蕾の房がある芽をのこす。小さな葉に包まれている、小さな丸いもも色の集まりがそれだ。この写真の芽は両方とも花の房をもっているけれども、そうでないことも多いから注意が必要。
double bourreドゥーブル・ブールの弊害
もしこのまま両方の芽をのこしてしまうと、生長期に樹液を分け合うことになるし、お互いの栄養摂取だけでなく、ぶどう房への日当り、風通しも妨げてしまう。
こちらは、double bourreドゥーブル・ブールがébourgeonnageエブルジョナージュ(摘芽)されずに生長し、tailleタイユ(本剪定)をむかえた枝だ。こうなってしまうとtailleタイユ(本剪定)するのが難しい。
なぜなら維管束がつけねで繋がっているから、片方を切り落とそうとすると、のこす方の維管束を傷つけたり、乾燥させたり、ぶどう樹の病気の感染のリクスを高めたりする。
だからébourgeonnageエブルジョナージュの時に必ず取除きたい。
こちらはみつ子みたいだ。まだ房は見えないからébourgeonnageエブルジョナージュしない。
pinot noirピノ・ノワールはdouble bourreドゥーブル・ブールを発芽しやすい品種だから、1本のぶどう樹にいくつもdouble bourreドゥーブル・ブールがみつかる。見落としなく摘むことで、ぶどうの質を確保し、またぶどう樹が健康に年をかさねる手助けができる。
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