ブルゴーニュ コート・ド・ニュイのぶどう畑散歩ガイドブック

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22. réparationレパラスィオン(垣根の基礎の修繕)

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ぶどう樹は蔓性で自立しない植物だから、piquetピケ(杭)とfilフィル(針金)そしてtailleタイユ(本剪定)から夏に掛けての仕事を組み合わせて垣根に仕立てられている。

この春からぶどう樹が健やかに生長できるよう、発芽の前に、垣根の基礎になるpiquetピケ(杭)とfilフィル(針金)を万全の状態にしたい。

枝の生長の段階にあわせて、filフィル(針金)を固定する位置を変えるから、filフィルが丈夫であることはもちろん、それを支えるpiquetピケ(杭)も大切だ。



tailleタイユ(本剪定)中にsécateurセカター(剪定鋏)であやまって切ってしまったfilsフィル(針金)を繋ぐ


切ってしまったfilフィルの間に、新しいfilフィルを30cmくらい足して繋ぐ。輪をつくって互いを繋ぐことで、強い力で引っ張られてもびくともしない1本のfilフィルに戻る。

くるくる巻いて、ペンチで余分を切った後、わずかな尖りをペンチで挟んで押さえる。次に誰がこのfilフィルをさわっても、けがをしないよう丁寧に仕上げる。この1mmくらいの仕事の差が積もりつもると、ぱっと見でも気づくほど、とても美しい畑になる。



さびて切れそうになってきたfilフィル(針金)を巻き取り、新しいものに張り替える


御役御免のfillフィルと新品


端をpiquetピケから外して、ひたすらぐるぐるルーレットを回して古いfilフィルを集める。


新しいfilフィルを持って畝の端まで歩いていく。この黄色い道具の車輪部分にfilを通して行けば、2本同時に配置できる。



古くなって朽ちてきたpiquetピケ(杭)やトラクターに引っ掛けられて倒れたpiquetピケを抜き、新しいものを打つ


抜いてできた穴に土を入れてやり、新しいpiquetピケを軽く土に刺した状態で、その畝の線上にあるか確認する。もし飛び出ていると、トラクターに引っかかり脇の樹ごとけがをしてしまう。確認できたら、槇村香ばりにハンマーを振り回してpiquetピケを打つ。

最後にfil de tailleフィル・ド・タイユfil du hautフィル・デュ・オーをu字の鋲で留めて、fils doublesフィル・ドゥーブルはpiquetピケの上に乗せておく。



ブルゴーニュのぶどう畑の表土の厚さは40~70cm。piquetピケを打っていると、土壌の下の地層を感じることができる。1級や特級畑では、岩盤にpiquetピケが当たりそれ以上打ちこめなくなったり、岩の端にpiquetがすべって曲がってささったり、目に見えない土の中を探っているようで、ワインのデギュステに似ている。



畝のはじめの不安定なpiquetピケ(杭)を交換し固定する



畝のはじめのpiquetピケはアカシアの樹、畝の中のpiquetピケはもみの樹。4本のfilsフィルをしっかり張るために、端のpiquetピケは外側に倒しぎみに打ってあるのだけど、それを支えるのが、fenoxsフェノックス(商品名)だ。



交換された壊れたfenoxsフェノックス


まずfenoxsフェノックス全体を土に打ち込んだら、対になっている棒をfenoxsの穴からさし、もう一度ハンマーで叩くと、タコの脚みたいな部分が土の中へ出ていき、固定される。
fenoxsのフックに短く切ったfilフィルを通し、piquetピケの頭を引っ張るように縛る。



filフィル(針金)の長さを調節可能にする


fils doublesフィル・ドゥーブルは、ぶどうの生長段階にあわせて緩めたり、張ったり調節する必要がある。filフィルの端にチェーンをつけておき、piquetピケに固定するチェーンの穴の位置を変えることで調整したり、このような小さな調節器をfils doublesフィル・ドゥーブルにつけておいて調整する。

grippleグリプル(商品名)
中にバネ付きの滑車みたいなのが入っていて、filフィルを通すと、引っ張れるけど逆向きに戻せない仕掛けになっている。




緩めたいときには針で凹んだボタンを押せばいい。


このréparationレパラスィオン(piquetピケ(杭)とfilフィル(針金)の修繕)の仕事が終わる頃には、piquetピケの運搬とハンマーのおかげか、みんな体格がよくなる。丁寧に修理して、春にむけてさっぱり畑の身支度をするのは人だけれども、畑も人を変化させているようだ。


抜いたpiquetピケは、冬に暖炉の、夏にバーベキューの火になる。






 

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