ブルゴーニュ コート・ド・ニュイのぶどう畑散歩ガイドブック

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19. brûlageブリュラージュ(切り落とされた枝の焼却)

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寒すぎてtailleタイユ(本剪定)できない日は、brûlage日和だ。そして順調にtailleタイユを完了して、暖かくなりだす前に終えておきたい仕事でもある。



brouetteブルーエット(手押し車)に集めた枝をつぎつぎと入れて、燃やしながら進んでいく。一度畝に入ったら後戻りはできないので、その時の風向きをみて、煙にあわないよう押して入ったり引いて入ったり。時々わざと枝を入れすぎて休憩。



枝の多くは垣根仕立てのための針金に巻きついているから、ひっぱって巻きひげをちぎる。巻きひげは数回巻いたあと、逆回転で巻きつくというひっぱられ強い構造だ。負けてられない。ひっぱるひっぱる。落ちている枝もすべて拾う拾う拾う。いっぽんくらいいいかーというのはなし。


なぜなら、枝についたoïdiumオイディウム(うどん粉病)やmildiouミルデュー(ベト病)のカビは、土の上で寒さから身をまもって越冬し、春夏の気温と湿度で増え、雨の跳ねかえりでや新梢や花や実につけば、次回の収穫を脅かすことになる。

これらの病気は、maladies du bois(ぶどう樹の病気)の一種ではないから、ぶどう樹を死に至らせることはないけれど、春からのぶどうの生長期に蔓延すると、光合成や結実や成熟を妨げたりと、生長のどの段階であってもやっかいだ。
収穫されるぶどうの量と質、そしてそのワインにまで大きな影響を及ぼしえる。

これらの病気に対する対策は、通気性が良くなるように、枝が間隔をあけて発芽できるようにtailleタイユ(本剪定)する、新梢が茂りすぎないように摘芽する、窒素が過剰にならないように肥料を調節する、的確なタイミングで農薬散布するなどなどいろいろあるけれども、brûlageブリュラージュの効果は高い。もともとのカビの量を減らせるからだ。



枝を集めるところまでして、brûlageブリュラージュを待っている畑。
季節の風景だ。


だけども一方で、ちっとも枝を焼かないで、そのまま畑にもどす生産者もいる。tailleタイユで切り落とした枝をsécateurセカターで数センチの長さにして土の上に撒いておく。

こういった生産者は、ぶどう畑からワインだけを恵んでもらうという考え方だ。
収穫したぶどうを醗酵槽にいれる前にとりのぞいた果梗や、醸造後にワインを搾ってでた果皮と種も畑に返し、tailleタイユで切り落とした枝も、焼かずにそのまま畑に返す。1回の生長期にぶどう樹が畑(環境)から恵んでもらったものの中から、ワインだけを頂いて、それ以外をできるかぎり土へ返すというわけ。
・・・おもしろくなってきた。





 

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