ブルゴーニュ コート・ド・ニュイのぶどう畑散歩ガイドブック

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47. rognageロニャージュ(摘芯)

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rognageロニャージュ(摘芯)とは



relevageフルヴァージュ(新梢の誘導)とaccolageアコラージュ(新梢の固定)によって、おおきく生長したsarmentサルモン(新梢)が先端までまっすぐに並んだ。そのsarmentサルモン(新梢)の先端にある芽を切り落とすことをrognageロニャージュ(摘芯)という。


この芽はそれぞれのsarmentサルモン(新梢)にかならずひとつ備わっていて、bourgeon terminalブルジョン・テルミナル(頂芽)と呼ばれる。



rognageロニャージュ(摘芯)のねらい

bourgeon terminalブルジョン・テルミナル(頂芽)が発芽すると、sarmentサルモン(新梢)の先端に、あたらしいbourgeon terminalブルジョン・テルミナル(頂芽)があらわれる。しかも、芽・葉・茎などの器官がいつも1組になってあらわれる。寒さがやってこない限り、あたらしいbourgeon terminalブルジョン・テルミナル(頂芽)の発芽は止まらないから、sarmentサルモン(新梢)の先端はどんどん高くなっていく。


そこで、rognageロニャージュ(摘芯)でbourgeon terminalブルジョン・テルミナル(頂芽)を切ることによって、sarmentサルモン(新梢)はこれ以上、この垂直方向への生長ができなくなる。


垂直方向への生長につかわれるはずの栄養分を、ぶどうの房の生長と成熟に割りあてたいというねらいだ。
rognageロニャージュ(摘芯)とちゅう。




葉の生長と糖分

ぶどうの葉はおおきく広がると、光合成でおおくの糖分を獲得するけれど、そこまで生長するためにじつは大量の糖分を必要とする。小さい葉ももちろん葉緑素をもっているから、光合成をするけれども、自分で作り出す糖分よりも自分で消費する糖分の方がおおいのだ。よく『大きな葉は糖分の輸出業者、小さい葉は輸入業者』とたとえられる。


だから、春から夏そして収穫までのぶどう樹の生長期に、bourgeon terminalブルジョン・テルミナル(頂芽)から小さい葉がずっと生まれ続けてしまうと、糖分の大損失になると考えられている。




大きな葉の枚数

そこで、『1房のぶどうを成熟させるためには大きく生長した葉が何枚ひつようか』を考えて、rognageロニャージュ(摘芯)でsarmentサルモン(新梢)を切る高さを決める。地表から120cmというのが一般的と言われているけれど、130cmも140cmも少数派というわけではなさそうだ。1房あたりで数えるなら、大きな葉8~15枚くらいの幅だろう。


もちろんその数え方を不毛と考えるひともいる。光合成が用意する糖分は、今年のぶどう樹の生長のためだけではなくて、来年以降の備蓄として幹や根にしっかりと取っておかなくてはいけない。そのぶんはどう数えるんだろうかという疑問だ。さまざまなぶどうの産地で、品種で、おおくの栽培家がこれらの疑問に実践的にとりくんでいて、とても興味深い。


1年ずつ歳を重ねて健康にぶどうを恵みながらvieille vigneヴィエイユ・ヴィーニュ(老樹)になることができていることから、120~140cmは1つの正解とも考えることができる。



rognageロニャージュ(摘芯)の方法

古くから、rognageロニャージュ(摘芯)はこのようなcisailleスィザイユ(大ばさみ)でおこなわれていた。今でも生産者によっては手切りにこだわっているひともいるし、トラクターが入れない条件の畑では手切りが主流だ。



今日では毎度おなじみの、ぶどう樹の列をまたぎながら前進することができるトラクター、enjambeurオンジャンブーにrognageロニャージュ(摘芯)用の装備をつけておこなうことができる。また、トラクターよりもっと小柄で軽量な車両でも可能だ。



このrognageロニャージュ(摘芯)用の装備は黄色い部分。
畑に入るときに、回転する刃がついた2枚の板を両側に開くと、地面と平行になる。そして刃を高速で回転させながら前進すると、sarmentサルモン(新梢)を一定の高さで切り揃えることができる。つまり先端のbourgeon terminalブルジョン・テルミナル(頂芽)が切り落とされる。


地表からの高さを120cmにするのか、それとも140cmにするのかという調整は、この装備の高さによって決まることになる。

びーしーっと同じ高さで切りそろえられたぶどう樹は、だんだん垣根栽培や垣根仕立てと呼ばれる姿にふさわしくなってくる。


隣り合うすべてのぶどう樹にたいして等しく仕事を施すことができる、この垣根スタイル。その利点をじゅうぶんに得るために、relevageフルヴァージュ(新梢の誘導)やaccolageアコラージュ(新梢の固定)の段階で1本のsarmentサルモン(新梢)も逃すことなく、ちゃんとfils doublesフィル・ドゥーブルのあいだに収めることが大切だったのだ。



rognageロニャージュ(摘芯)は、sarmentサルモン(新梢)の先端にある芽bourgeon terminalブルジョン・テルミナル(頂芽)を切り落とすことだけれど、実践的には一定の高さでsarmentサルモン(新梢)を切ることだ。だから、tailleタイユ(冬の本剪定)にたいしてrognageロニャージュ(摘芯)は夏剪定ともとらえることができる。


また、1度目のrognageロニャージュ(摘芯)は、écimageエスィマージュともいわれる。コート・ド・ニュイではこのécimageエスィマージュのほうが1度目の摘芯をあらわす語として一般的なほどだ。

あれ?1度目っていいました。っていうことは、2度目がありますね。
bourgeon terminalブルジョン・テルミナル(頂芽)がなくなったというのに、またいったいなにを切ろうというのか。


まずは、rognageロニャージュ(摘芯)とぶどう樹の生長の関係をみておこう。
おもしろくなってきた。




 


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 6. 垣根仕立てと垣根の基礎 
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 -Vieille Vigneヴィエイユ・ヴィーニュの仕立て方-
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