ブルゴーニュ コート・ド・ニュイのぶどう畑散歩ガイドブック

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35. traitementトレットモン(農薬散布)

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traitementトレットモンとは

春に発芽したぶどう樹のみどり色の器官(0才の部分)が罹る、カビに起因する病気の蔓延をふせぐためにおこなう農薬散布をtraitementトレットモンと呼んでいる。とくにぶどう栽培の大敵である2大カビ病、oïdiumオイディウム(うどん粉病)とmildiouミルデュー(ベト病)が対象だ。ちなみに一般的な意味での農薬、いわゆる殺虫剤、除草剤、殺菌剤、防黴剤、植物成長促進剤などの総称はpesticideペスティスィド。



traitementトレットモン(農薬散布)でまもるのはみどり色の器官



traitementトレットモン(農薬散布)は、ぶどう栽培の2大カビ病 oïdiumオイディウム(うどん粉病)とmildiouミルデュー(ベト病)からその年の収穫のぶどうの質と量をまもるためだ。その年にはじめてtraitementトレットモン(農薬散布)するころ、ぶどう房は開花も受粉もまだまだの花の蕾の房の状態だ。この段階でカビに冒されてしまうとひとたまりもない。たいせつな花の蕾は小さくてひとかたまりになっているから、わずかなカビでもぶどうの収穫量に大きく影響するからだ。


また、これらの病気の被害がでやすいをまもることもできる。葉が壊滅してしまってはぶどう樹は光合成が充分にできない。今年のぶどう樹の生長につかわれる糖分も、ぶどう房が受けとるはずの糖分も、翌年以降のためにぶどう樹が蓄えておきたい糖分も、大部分は葉の光合成でつくられる。葉緑素をもったみどりの部分はどの器官も光合成するけれど、稼ぎ頭はもちろん葉っぱ。ぶどう樹の生長には大きく生長した葉が重要なのだ。葉は春に広がり秋には落ちてしまうけれど、葉がつくりだした糖分はぶどう房をへて醗酵槽でアルコールになり瓶の中で長いワインとしての運命をたどるし、ぶどう樹に蓄えられればぶどう樹の将来の健康にも貢献する。


そして、traitementトレットモン(農薬散布)はsarmentサルモン(0才の枝(春の段階ではまだみどり色なので茎という印象))と、そこについているをまもることもできる。とくにbourgeon dormantブルジョン・ドルモン(休眠芽)はとても重要だ。翌春に発芽してsarmentサルモンになり、ぶどうを恵んでくれるからだ。この年に病気によってこの芽がうまく育たなければ、翌年のこのぶとう樹の生長も収穫もなくなってしまう。
 (このbourgeon dormantブルジョン・ドルモン(休眠芽)については、『PinotNoir図鑑』のなかのこちらのページでくわしくご覧下さいませ。)


次回からmildiouミルデュー(ベト病)に対するtraitementトレットモン(農薬散布)についてみていこう。





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bourgeon4300100.jpg bourgeon anticipéブルジョン・ナンティスィペ
 -PinotNoir図鑑-
 bourgeon axillaireブルジョン・ナクスィレル(腋芽)は
 その発芽するタイミングによって2種類に分類される。




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