ブルゴーニュ コート・ド・ニュイのぶどう畑散歩ガイドブック

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6. 垣根仕立てと垣根の基礎

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現在、ブルゴーニュのぶどう樹の栽培には、垣根仕立てが採用されている。
整然と並べて植えられたぶどう樹を、杭と針金を使って生け垣のように仕立てるからこう呼ばれる。


しゃがんで撮った写真(収穫一週間前)

夏、生長した枝は仕事をほどこされ、地面から約140cmほどの高さになる。
その畑の形によって、垣根は長くも短くもなる。


piquet ピケ(杭)は、ぶどう樹6・7本に1本の割合で打たれていて、4本の針金が、杭に高さ違いで1本、2本、1本と固定されている。
一番下・1本 ; fil de tailleフィル・ド・タイユ : ぶどう樹の幹の高さに固定された針金。
真ん中 ・2本 ; fils doublesフィル・ドゥーブル : 枝を挟んで2本。高さを変えられるよう、始めと最後の杭にだけ固定されている。
一番上・1本 ; fil du hautフィル・デュ・オー : 杭の高さより僅かに低いところに固定されている。


端の杭 左側に垣根が仕立てられている。


さて、1年を通してのぶどう畑の仕事を、収穫直後から見ていくことにしよう。
前回カレンダーに書いた10月頃からだ。
収穫を終えると、冬のtailleタイユ(本剪定)にむけて準備にかかる。



dégrafage デグラファージュ

枝を固定する為にfils doublesフィル・ドゥーブル(真ん中の2本の針金)に挟んであった枝を解放するため、ホックを1つひとつ取っていく。

fils doublesフィル・ドゥーブルとagrafe アグラフ(ホック)

枝が隣のぶどう樹の枝と混ざらないよう、固定する為に付けていたホックも外し

針金に巻き付いているぶどうの蔓を千切り、自由になった2本の針金を杭の上に持ち上げておく。


こうしておけば、両手を使って自由に剪定が行える環境になる。


畑での仕事は1人が1本、もしくは両側2本の畝を受け持ち、1本1本の樹に確実に仕事をほどこす。ひとつの畑を1畝ずつ行き、端まで終えたら隣の畝へ移り、帰り、また次の畝を行く。忘れられる樹も畝もない。同じ畝に対して同じ仕事は繰り返し行われない。1つひとつが確実に正確に行われ、すべての畝が終われば次の畑へ。


さあ、これから長い剪定の季節に突入する。



おまけ

土地や品種の特徴により、仕立て方が異なる。
ドイツのモーゼルの急斜面では棒仕立て、南仏やスペインではゴブレと呼ばれる株仕立て、日本のいわば特級畑、山梨の鳥居平の甲州(品種名)は天井のように枝を誘導する棚仕手が主流だ。

こちらは鳥居平



そしてこちらは中世のブルゴーニュのぶどう樹の仕立て
Abbaye de Cîteaux シトー修道院にて。






 

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